【書評】「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」お金の心理学を学び、人生を豊かにしよう!

サイコロジーオブマネー
  • URLをコピーしました!
目次

「サイコロジー・オブ・マネー」

農業や技術は目覚ましい発展を遂げているにもかかわらず、

なぜ人間はお金の失敗を同じように繰り返すのか?

その疑問にサイコロジー=心理の観点から迫ったのが本書です。

まず初めに結論をまとめます。

経済的成功は何を知っているかではなく、どう振る舞うかの問題である

投資においては「時間」こそが最大の武器である

お金持ちになるための方法論は世の中に溢れていても、

「お金との向き合い方」について深く掘り下げたものは少ないかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、

「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」です。

本書はこんな方におすすめ!

・お金に困らないための考え方を身につけたい

・人間の心理に寄り添った「お金」との付き合い方を知りたい

今回は、本書の内容を以下の3つのポイントに絞って解説していきます。

1.経済的成功のカギは「ソフトスキル」

2.投資における最大の武器は「時間」

3.お金があなたに与えてくれるもの

経済的成功のカギは「ソフトスキル」

誰もが羨むような経済的成功。

その裏側には、学歴、IQ、専門知識といった「ハードスキル」が必須だと考えがちです。

しかし、本当にそうでしょうか?

本書では、ガソリンスタンドや百貨店の清掃員として生涯を過ごした

男性のエピソードが紹介されています。

Read氏は、質素な生活を送りながらも、

92歳で亡くなった際に800万ドル(約11億8,000万円)もの資産を残し、周囲を驚かせました。

彼には特別な才能もコネもありませんでした。

では、なぜ巨額の富を築けたのでしょうか?

宝くじが当たった訳でもなく、遺産があった訳でもありません。

ただ彼は、若い頃から節約してお金を貯め、そのお金を優良株に投資していただけでした。

数十年が経過し、小さな投資額は「複利」の力で800万ドル以上に膨れ上がっていたのです。

一方で、ハーバード大学卒のエリート銀行員Richard Fuld氏は、

世界金融危機の煽りを受け、巨額の負債を抱えて破産に追い込まれてしまいました。

この対照的な2人の例は、経済的成功には、高度な知識や経験よりも、

堅実な行動を継続できる「ソフトスキル」の方が重要であることを示唆しています。

お金の心理学「サイコロジー・オブ・マネー」とは、

まさにこの「ソフトスキル」を指します。

投資における最大の武器は「時間」

投資の世界では、誰もが「早くお金持ちになりたい」と願うものですが、

真の成功には「時間」こそが最大の武器となります。

投資の神様として知られる、ウォーレン・バフェットの例を見てみましょう。

彼が築き上げた莫大な資産のほとんどは、

ウォーレン・バフェット60代半ば以降に増えたものだという事実をご存知でしょうか?

バフェット氏も最初から巨額の資産を持っていたわけではありません。

彼が投資を始めたのは10歳の頃。

30歳時点で既に100万ドルの資産を築いていましたが、

現在の資産額である約845億ドルと比較すると、その差は歴然です。

もしバフェット氏が30歳から投資を始め、60歳で引退していたとしたら、

現在の資産は1,190万ドルにしかならなかったと試算されています。

このことから分かるのは、「複利」の効果を最大限に引き出すには、

可能な限り長い期間投資を続けることが重要だということです。

しかし、私たちは複利の計算を直感的に理解することが難しいため、

複利の可能性を軽視しがちです。

「投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」であるべきだ」

本書の著者はそう述べています。

短期的な利益に惑わされず、長期的な視点で投資を継続することが、

複利の効果を最大限に活かす秘訣なのです。

お金があなたに与えてくれるもの

お金は、それ自体が目的ではなく、「人生を豊かにするための手段」であるべきです。

では、お金によって得られる最大の価値とは何でしょうか?

それは「自由」です。

ミシガン大学の心理学者Angus Campbell氏の著書「アメリカ人の幸福の感覚」によると、

幸福度の高い人々に共通する要素は「人生を自分でコントロールしている」という実感でした。

つまり、お金が私たちにもたらす最大の価値は、

「好きなときに」

「好きな人と」

「好きなことができる」

ということです。

お金は、自分の時間をコントロールできるようにしてくれます。

蓄えが増えることで、周りの都合に左右されづらくなり、

自律的に生きられるようになります。

少額の蓄えがあれば、病気で数日仕事を休んでもお金の心配をしなくて済みます。

生活のために、1日も仕事を休むことができない状態に比べれば、

蓄えによる安心感はとても大きいでしょう。

さらに多くの蓄えがあれば、今の仕事を解雇されても、

次の仕事を慌てて探す必要がなくなります。

良い仕事に就くチャンスを待つ余裕もできるでしょう。

この差は人生を変えるほどの大きな違いとなります。

このように、「お金=自由」という方程式は、私たちの人生に大きな変化をもたらします。

もちろん、お金があれば必ず幸せになれるというわけではありませんが、

「お金によって得られる自由」は、私たちの人生をより豊かで幸せなものにするための

大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。

まとめ

お金の心理学を学び、人生を豊かにしよう。

今回は「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット 」

一部を解説しました。

重要なポイントは以下の3点です。

1.経済的成功のカギは「ソフトスキル」

2.投資における最大の武器は「時間」

3.お金があなたに与えてくれるもの

本書では、今回紹介した以外にも、「お金にまつわる人間の心理」について、

様々な興味深いエピソードや示唆に富んだ考察が展開されています。

「お金の不安から解放されたい」「経済的に成功したい」と考えている方は、

ぜひ本書を手に取って読んでみてください。

人生を変えるヒントが、きっと見つかるはずです。

サイコロジーオブマネー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次