「お金持ちになりたい!」「経済的に自由になりたい!」
誰もが一度は抱く願いですよね。
しかし、その願いを叶えるためには、一体何から始めれば良いのでしょうか?
そんな疑問を抱えているあなたにおすすめしたいのが、
全米屈指のデータサイエンティスト、ニック・マジュリ氏による著書
「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける お金と時間の法則」 です。
「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける お金と時間の法則」
本書は、データに基づいた「お金と時間」の法則を解き明かし、
私たちの人生設計に役立つ知見を与えてくれる一冊。
複雑な経済理論や専門用語は最小限に抑えられ、具体的な事例やデータを用いながら、
誰もが理解しやすい平易な言葉で書かれているのが特徴です。
今回は、本書で特に重要だと感じたポイントを3つに絞って、詳しく解説していきます。
1. 投資 vs 貯蓄:あなたの最適解は?
投資ブームの昨今、投資を始める人が増えています。
しかし、「なぜ投資をするのか」「貯蓄と投資、どちらに注力すべきなのか」といった
根本的な問いについて、しっかりと考えられている人は少ないのではないでしょうか?
本書では、投資の目的は「インフレから資産を守る」ことだと明確に述べられています。
インフレとは、物価が上昇し、相対的に現金の価値が下がる現象。
そして、その影響は、資産が多い人ほど深刻になります。
例えば、資産100万円の人と1億円の人がいたとして、
年3%のインフレが20年間続くとどうなるでしょうか?
驚くべきことに、彼らの購買力は実質半分になってしまうのです。
1億円あった資産も、20年後には5000万円分の価値しかなくなってしまいます。
つまり、資産を守るためには、インフレに負けないように資産を増やす必要があり、
そのためには「投資」が不可欠なのです。
しかし、だからと言って、誰もが今すぐ投資に全力を注ぐべきかというと、そうではありません。
本書では、以下の2つの質問に答えることで、
「あなたは今、貯蓄と投資のどちらに注力すべきなのか」 を見極めることができると述べています。
Q1:あなたが年間で、無理なく貯蓄できる額は?
Q2:あなたの、今後1年で予想される投資収益は?
もし、あなたが年間50万円貯蓄できる一方で、投資で得られる利益は年間10万円程度だとしたら、
まずは貯蓄を優先し、投資に回す元本を増やすことに集中すべきでしょう。
逆に、すでにまとまった資産があり、年間で得られる投資収益が貯蓄額を上回る場合は、
投資戦略や資産配分の調整に時間を割く方が、効率的に資産を増やせる可能性があります。
重要なのは、「自分の現状と照らし合わせ、最適な選択をする」ことなのです。
2. 個別株 vs インデックスファンド:データが示す勝者は?
投資初心者の中には、「個別株で一攫千金!」を夢見て、
個別株投資に飛びつきたくなる人もいるかもしれません。
しかし、本書では「個別株投資はするな」と断言しています。
その根拠として挙げられているのが、
アメリカの経済学者ヘンドリック・ベッセンビンダー氏による論文です。
ベッセンビンダー氏は、1926年以降の米国株式市場を分析した結果、
市場全体を牽引してきたのは、最も業績の良いわずか4%の上場企業に過ぎない
という結論を導き出しました。
つまり、個別株投資で成功するには、
この「将来大きく成長する4%の企業」を事前に見抜く必要があるわけです。
しかし、そんなことができるのは、限られた一部の投資家だけでしょう。
私たちのような一般投資家が、限られた情報と経験だけで、
将来有望な個別株を consistently 選び続けることは、ほぼ不可能です。
そこで、本書が推奨しているのが、インデックスファンドへの投資です。
インデックスファンドとは、日経平均株価やS&P500といった
特定の指標(インデックス)に連動するように設計された投資信託のこと。
個別株のように、特定の企業の業績に左右されることなく、
市場全体の成長を享受できるのが大きなメリットです。
さらに、インデックスファンドは、個別株と比べて運用コストが低い傾向があり、
長期投資に最適な投資対象と言えます。
そして、インデックスファンドへの投資をさらに効果的なものにするのが、ドルコスト平均法です。
ドルコスト平均法とは、毎月一定額を機械的に投資していく方法のこと。
価格が高いときは購入数量が少なくなり、価格が安いときは購入数量が多くなるため、
結果的に平均購入単価を抑えることができます。
本書では、毎月100ドルをドルコスト平均法で投資する人と、毎月100ドルを貯金し、
暴落時に一括投資する人のシミュレーション結果を紹介。
40年間の調査の結果、
なんと70%の期間でドルコスト平均法の方が利益が出ていたという驚きの結果が示されています。
つまり、たとえ「神様」のように未来を完璧に予測できたとしても、
ドルコスト平均法の「時間分散効果」には勝てないということです。
「投資のタイミングを見計らって、安い時にまとめて買いたい!」
そう考える人もいるかもしれませんが、
「いつが底値なのか」を見極めるのは、プロの投資家でさえ難しいものです。
むしろ、底値を待ち続ける間に、貴重な時間を無駄にしてしまうリスクの方が大きいと言えるでしょう。
ドルコスト平均法は、感情に左右されずに淡々と投資を継続できるため、
長期的な資産形成に最適な投資手法なのです。
3. FIREはゴールではない。重要なのは「何のために?」
近年、経済的自立と早期退職を目指す「FIRE」が大きな注目を集めています。
しかし、本書では、「FIRE」はゴールではないと警鐘を鳴らしています。
FIRE達成後に、仕事から解放された自由な時間を満喫する人もいれば、
「FIREノマド的なライフスタイルを受け入れるのは、
自分ももはや世の中にとって重要な存在ではないと受け入れることになる」と感じ、
虚無感に襲われる人もいるようです。
FIREは、経済的な問題というよりも、むしろ「ライフスタイル」の問題なのです。
FIREを達成した後に、自分が本当にやりたいこと、社会との繋がりを見失ってしまうと、
かえって不幸になってしまう可能性もあります。
FIREを目指すのであれば、経済的な準備だけでなく、「FIRE後のライフスタイル」、
つまり「何のためにFIREをするのか?」という目的意識を明確にすることが重要です。
まとめ|「JUST KEEP BUYING」あなたの人生設計をアップデート!
「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける お金と時間の法則」は、
データに基づいた「お金と時間」の法則を理解し、
人生設計に役立てるためのヒントが詰まった一冊です。
本書で紹介されている法則や考え方を取り入れることで、
あなたは以下の3つのことを実現できるはずです。
1.お金と時間の法則を理解し、人生設計に活かせるようになる
2.自分にとって最適な投資戦略を見つけられるようになる
3.FIREの本質を理解し、本当に豊かな人生を送れるようになる
本書は、投資初心者からFIREを目指す人まで、幅広い層におすすめできる一冊。
ぜひ、本書を手に取って、あなたの人生設計をアップデートしてみてはいかがでしょうか?
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